2011-01-01から1年間の記事一覧

地域密着型スポーツクラブと部活の未来 9 (魅力編)

このシリーズでは久しぶりのエントリーなので、忘れてしまった方たちのためにも、現在そして今後も部活が必要とする7つの要素をおさらいしたいと思う。理念(Vision)・指導者・部員・交流・魅力・資金・施設今回はその中でも部活の「魅力」について考えたい…

書評42:ラグビーガールズ 楕円球に恋して

ラグビーワールドカップがNZで開催されており、いよいよ決勝トーナメントが始まる。 ここのブログでも大会をちょっとでも盛り上げるべく、内容もラグビーモードにシフトしているものの、残念ながら日本代表も敗れたこともあり、今後他のコンテンツもアップし…

 書評41:日仏ラグビーとエリサルド

ジャパンのワールドカップの戦いは一足早く終わり、チームも先日無事帰国した。 カーワン監督の去就ははっきりしないものの、どうやら新しい体制が築かれることになりそうだ。 多くのファンが嫌な予感をしていることだろう。 なぜならJKの前任者と協会のすっ…

書評:日本ラグビー世界への始動

さあいよいよ明日はラグビーワールドカップにおけるジャパンの最終戦。 前回引き分けた因縁の相手、カナダとの再戦。 前回からコーチ陣をほぼ入れ替え、NZ人監督クローリーがエディー・ジョーンズも認める指導で日本よりもフランスと善戦したチームである。 …

書評:日本ラグビー未来への挑戦

さて前回は2005年時の日本ラグビー狂会本の紹介したが、今回は時計の針をもう2年進めて2007年ワールドカップ後に発売された一冊をみていきたい。日本ラグビー未来への挑戦作者: 日本ラグビー狂会出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2007/12メディア: …

書評:PLAY ON!日本ラグビーのゆくえ

ラグビーワールドカップがNZで開催されている。 ここ最近個人的に少しでも盛り上げるべくずっとラグビーモードを貫いているが、二つの関連ワードでの検索がとても増えている。 一つは、「オールブラックス」 そして残念ながらもう一つは、「ラグビー協会 問…

ラグビーワールドカップ開催中! ハカについて 

ラグビーワールドカップを個人的に少しでも盛り上げるべく、当ブログはラグビーモードにシフト中。 他のスポーツについて書きたいのは山々だが、ここは4年に一度のワールドカップということでグッと我慢。さて、前にラグビーボールの歴史について書いたエン…

 書評:常勝の理由「紅蓮たれ」

高校ラグビー奇跡の4連覇へ導いた指導者のバックグラウンドと哲学 常勝の理由「紅蓮たれ」作者: 記虎敏和出版社/メーカー: ベースボールマガジン社発売日: 2006/05メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 第一印象は不思議なタイ…

オールブラックスが強い理由 ラグビー世界最強組織の常勝スピリット

オールブラックスが強い理由 ラグビー世界最強組織の常勝スピリット作者: 大友信彦出版社/メーカー: 東邦出版発売日: 2011/08/06メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る ラグビージャーナリストでお馴染みの大友…

菊谷主将とオルフェウス・プロセス

遂に今日からラグビーワールドカップが始まりました! NZの圧倒的な勝利でスタートした大会に、明日ジャパンも登場する。 東京では日テレが明日の放映の中吊り広告を出すなど、ちょっとずつ盛り上がってきた。 まだまだ物足りないので、個人的な後押しを今日…

書評:人はなぜ 強くなければならないか―さらば釜石、さよなら炎の男たち

いよいよラグビーワールドカップが開幕するということで、個人的な盛り上げ施策としての第2弾。 往年の名選手、松尾雄治! それにしても、たまたまとはいえ濃いキャラクター、偉人の書評が続く。 サッカーの釜本しかり、野球の江夏しかり、そして中田久美と…

ラグビーワールドカップ開幕まであと少し! ボールの歴史

世界で3番目に大きいスポーツ・イベント、ラグビーワールドカップがいよいよ開幕する! あまり日本で盛り上がっていない気もするので、とりあえず少しでも盛り上げるべく、簡単ながら少し変わった切り口でラグビーの醍醐味を伝えてみたい。ということで今日…

書評:天才セッター中田久美の頭脳(タクティクス)

天才セッター中田久美の頭脳(タクティクス)作者: 二宮清純出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/03メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 22回この商品を含むブログ (22件) を見る 最近キャラクターが濃いスポーツ界の偉人の本が続く。 サッカーの釜本しかり…

長岡の一年

長岡萌映子、1993年12月生まれ、17歳。 バスケットボール女子日本代表 高校3冠の立役者であり、昨年U-17世界選手権5位のメンバー、そしてその後代表入りし先日行われた五輪予選でも、準決勝での中国戦で10得点を決めるなど高校生ながら活躍した…

 J2昇格争いとリーグ規約

J2の昇格争いが熱くなっている。 サッカーの裾野が広がっていくに従って、J1、J2のレベルが上がり、争いが熾烈になることはファンにとってもリーグにとっても嬉しい限りだ。ところが、気になるのがJリーグの設けているスタジアム基準。 現規約ではJ1の公…

書評:勝利にひそむ運と必然

勝利にひそむ運と必然作者: 井上真一出版社/メーカー: 六法出版社発売日: 2001/08/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 桜花学園(旧名短)がなぜ全国優勝を繰り返せるか?名将井上眞一のコーチ哲学・理論 全国大会をこれだけ優勝した指導…

書評:「サッカービジネスほど素敵な仕事はない―たった一人で挑戦したFCバルセロナとの取引」

サッカービジネスほど素敵な仕事はない―たった一人で挑戦したFCバルセロナとの取引作者: 浜田満出版社/メーカー: 出版芸術社発売日: 2010/10/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見る セブン&アイHLDGS 会長の鈴木敏文氏曰く、…

地域密着型スポーツクラブと部活の未来8(交流編その2地域交流とリーグ戦思考)

前回は学校内における交流を縦軸と横軸で考えてみた。 縦は上の学年やOB/OGとの交流。 横は他の部活等との交流。 今回はもう少し広げて地域単位での交流を考えてみたい。 まず一つは、指導者編でも述べたが、学校側が適正のある指導者を用意できない場合は、…

書評:レアル・マドリー―ディ・ステファノからベッカムまで

レアル・マドリー―ディ・ステファノからベッカムまで作者: フィルボール,Phil Ball,野間けい子出版社/メーカー: ネコパブリッシング発売日: 2004/01メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (1件) を見る すらすら読める本ではない。 何せ100年…

133万円の強化事業費

第93回全国高校野球選手権大会の3回戦が行われ、秋田県代表の能代商業が惜しくも延長12回で広島の如水館に敗れた。 夏の甲子園でこれまで秋田県勢は13年連続で初戦敗退を喫しており、青森と山形のワースト記録と並んでいた。 昨年1回戦で鹿児島実に…

書評:ゴールの軌跡―釜本邦茂自伝

ゴールの軌跡―釜本邦茂自伝作者: 釜本邦茂出版社/メーカー: ベースボールマガジン社発売日: 1995/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る もうかれこれ35年前近くの本である。 多くの人が彼をサッカー協会の過激派もしくは根性論推進派と思っ…

書評:壁は破れる

壁は破れる。―全米女子バレーボール・チーム初の日本人監督作者: 吉田敏明出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/08メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (1件) を見る 日本人スポーツ選手が海外を意識し、海外で活躍することで注目を浴び…

Randy Moss 引退

球技のチームスポーツの根本は、陣地取り合戦である。 決められた大きさのプレイフィールド(コート、リンク、フィールド)内で相手陣内に如何に攻めるか?如何に守るか? それはバスケットボールしかり、ラグビーしかり、サッカーしかり、アイスホッケーし…

書評:ほまれ

ほまれ ---なでしこジャパン・エースのあゆみ作者: 澤穂希出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/07/19メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 261回この商品を含むブログ (22件) を見る 生まれた年のお米が不作だったため、翌年の豊作を…

地域密着型スポーツクラブと部活の未来7(交流編)

1961年の柳川事件をきっかけに、断絶状態だったプロ野球界とアマチュア野球界の交流が解禁となっており事例も徐々にだが増えている。 母校でのとか、一部指導とか、相変わらずおかしな条項がついてくるが、とにもかくもめでたい。 やっと日本でよくも悪くも…

地域密着型スポーツクラブと部活の未来6(部員編)

部活が存続していくためには、部員が必要である。 当たり前のことだが、現在それが必ずしも簡単な状況ではなくなっている。 世間では少子化が進んでおり、子供よりおじいちゃん・おばあちゃんの数が段々と増えてくる。 そんな中、当然部活に参加できる人数の…

地域密着型スポーツクラブと部活の未来5(指導者編2)

前回は現在の部活における指導者の需要と供給の関係の難しさについて考えてみた。 優秀な指導者が学内に存在する場合はもちろん問題ないが、指導者がいなかったり、いるのに指導する部がないなどと問題は多い。 そういった場合に、地域のクラブが補完すると…

書評:サニーサイドアップの仕事術

サニーサイドアップの仕事術作者: 峰如之介,山崎祥之出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2005/01/27メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (16件) を見る スポーツが産業として成長、熟成していく中で、様々な新しいサービス・職業が…

地域密着型スポーツクラブと部活の未来4(指導者編)

今回は部活の指導者について。 部活における指導者はとても大事な存在である。 素晴らしい指導者もいれば、課題のある指導者もいるだろう。 問題は様々なので慎重に何回かに分けて書きたい。 ただ、原点は繰り返しになるが、学校の理念と部活動が、指導者が…

地域密着型スポーツクラブと部活の未来 3(理念編)

前回部活の7Needsを紹介したが、今日はその一つ、「理念」から考えてみたい。まず確認してみよう。 あなたの部活に理念はあるだろうか?何かの理念の下に活動しているだろうか? 文武両道、スポーツマンシップの習得、チームメイトへの尊重、ゲームへの尊重…