BASEBALL

毎年話題になり、毎年改善されない甲子園の連投問題

毎年話題になるものの、全く改善されない問題。 日本の政治。 花粉。 それに甲子園球児の球数問題。 春と夏に毎回問題として取り上げられながらも、 毎年一向に解決されないこの問題は、 今年ネットではいつも以上に話題になった。乙武氏のTwitterから端を発…

今がチャンス! 野球界の指導革命

賛否両論あると思うし勝ち負けの問題ではないのだが、日本で最も影響力のあるスポーツは野球だろう。 「サッカーだ!」という意見もごもっともだが、単純に観客動員数及び市場としての大きさ、選手の年俸など考えて、ここではとりあえず野球として考えてみた…

ヤクルトとブラジル

12月4日の朝日新聞の西村欣也編集委員の記事を読むまでは、私はヤクルトスワローズとブラジルの関係について全く知らなかった。 内容は、WBCの本大会にブラジルが出場を決め、ブラジルのヤクルト野球アカデミーの卒業生が貢献しているというのだ。 パナマ…

伝統を大切にするか?Jリーグ?サンフレッチェ?

以前野球界の伝統を大切にしない習慣とそれによって失うものについて書いた。 ブログ - 伝統を大切にしない日本のスポーツとスポーツメディア 間もなくクライマックスシリーズが始まるが、この流れがたいして変わるとも思えないので、さして期待はしないのだ…

WBC監督・コーチ人事

WBCの人事には野球の将来性が全く感じられない。 現場から長い間離れている、しかも監督として成績も残していない大物古株の起用。 コーチ陣も同様。短期決戦、トーナメント経験豊富でもない。 短期決戦に強いのは甲子園の指導者。 アマチュアとプロの連携が…

沖縄とスポーツビジネス

沖縄の経済が注目されている。 実質成長率ランキングは東京の1.05%を上回って1.07%で全国1位。 人口減少が著しい国内で唯一2025年までは増加予想の県でもある。 アジアへの物流拠点、基地返還後の一等地が生まれることなどからまだまだ期待されており、…

文武両道!? 日本のスポーツ界が直面する課題

今年の全米大学バスケットボール選手権を制したのは、ケンタッキー大学だった。 スタメンの5人は、1年生が3人、2年生が2人。 全員NBAドラフト入りを表明。 (ケンタッキー大のスタメン5人についてポッドキャストでより詳しく語ってます) 競技は変わっ…

書評:渡邊恒雄 メディアと権力

渡邉恒雄 メディアと権力 (講談社文庫)作者: 魚住昭,佐野眞一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/08/08メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 246回この商品を含むブログ (58件) を見る 渡邊恒雄は現在巨人軍の人事問題及び清武元GMとの確執裁判で話題の人物…

書評:巨魁

清武の乱として11月に会見をした時から、元巨人軍GM清武英利の行動は何故か勢いに乗らない。 3月に巨人軍の中心選手による新人契約金の最高標準額を超えた契約が報道されたのにも関わらず。 理由は様々だろう。 清武本人が世論を味方につけていない。 社…

もっと深く報道されるべきスポーツニュース

最近いくつか今後のスポーツを大きく左右する可能性が大きいニュースがあるのにも関わらず、扱いがやたらと小さいことが気になる。箇条書き、順不同で 堀江らが外れる ラグビー日本代表 日本ラグビー協会は31日、アジア5カ国対抗(4、5月)の日本代表の…

書評:カミソリシュート V9巨人に立ち向かったホエールズのエース

カミソリシュート―V9巨人に立ち向かったホエールズのエース (ベースボール・マガジン社新書)作者: 平松政次出版社/メーカー: ベースボールマガジン社発売日: 2011/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る 東京から新幹…

書評:日本一のチームをつくる

地域密着が成功の鍵! 日本一のチームをつくる作者: 藤井 純一出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2011/11/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 29回この商品を含むブログ (6件) を見る バイエルン始まり、大阪経由、北海道で花開く…

なぜイチローの不調は取り上げられないのだろうか!?

今年のMLBで最も話題にならない最大のトピックスはイチローの不振ではないかと思っている。 マスコミから触れてはいけないような空気を感じるのは私だけだろうか? 確かにイチロー選手は誰にでもオープンに真摯にマスコミに話す印象ではない。 言っている事…

箱根駅伝のデータ通とデータを重要視しない日本のスポーツ

明けましておめでとうございます。 いよいよ明日もはや日本の風物詩となっている箱根駅伝がスタートし、より正月気分に浸ることでしょう。 さてその箱根駅伝の往路のゴール地点近くに「箱根駅伝ミュージアム」というものがあるそうだ。 外観だけでも。。。 …

書評51:なぜ日本人は落合博満が嫌いか?

なぜ日本人は落合博満が嫌いか? (角川oneテーマ21)作者: テリー伊藤出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2010/05/10メディア: 新書購入: 2人 クリック: 160回この商品を含むブログ (38件) を見る タイトルが誤解を生みやすい本で…

トニー・ラルーサが選ぶベスト

トニー・ラルーサは今年メジャー・リーグのカージナルズを率いて優勝した名監督。 優勝した数日後電撃の引退表明をし、67歳の指揮官はワールドシリーズ優勝3回、大リーグ史上の監督勝利数3位、そして両リーグで最優勝監督賞を受賞した数少ない監督として…

トミー・ジョンと彼を有名にした手術

松坂大輔投手が肘の手術、トミー・ジョン手術を今年受け、来年の復活に向けて現在リハビリに励んでいる。 過去には日本ではロッテの村田兆治投手や桑田真澄投手、荒木大輔投手も同様の手術を受けており、二人ともジョーブ博士による執刀で見事復活を遂げてい…

渡辺恒雄とジャイアンツファン

清武の乱ですっかり巨人の話題が独占されている。 日本シリーズのど真ん中で勃発した騒動はおそらく清武氏の考えたほど盛り上がってはいない。 それはなぜだろう? そこにジャイアンツファンの渡辺恒雄に対する複雑な心境があるのではないだろうか? 11月…

 マネーボール鑑賞:映画はスポーツを育てるのに利用すべし

マネーボールを映画館で観てきた。 大人の映画ではあるかもしれないが、いい出来だった。 しかし、スポーツファンがこの映画を観に行っていない様子が残念でならない。 その部分を語る前に、まずは映画の内容から。 原作と違う点がいくつかあり、コアなスポ…

そこがヘンだよプロ野球!

ドラフト騒動、清武の乱、日本シリーズそっちのけで噴出する問題だらけのプロ野球。 色々なことがおかしい結果、犠牲者ばかり増えている。 希望球団に行けない菅野投手、ルールに則ってドラフトしたら避難される日ハム、圧倒的な弱さを誇ったものの、ドラフ…

書評46:トヨタが「プロ野球」を持たない理由―儲からないビジネスモデル

トヨタが「プロ野球」を持たない理由―儲からないビジネスモデル作者: 加藤鉱出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2005/10メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る この本のタイトルはちょっといやらしい。 トヨタとそのビジネスモデル…

伝統を大切にしない日本のスポーツとスポーツメディア

クライマックスシリーズの大一番で、記念すべき第1球を投げたのは、俳優の山本裕典だった。 これは試合後に放送されるTBSドラマ「南極物語」の番組宣伝が主目的で、クレーマーが現れた時の言い訳対策として名古屋出身の俳優を最も押したい番組の中から探し…

書評45:ひとを見抜く

阪神、近鉄(後オリックス)でスカウトを務め、藤田、江夏、川藤、上田、山本和、掛布、大石、阿波野、野茂、中村紀などの多くのスターを探し、入団させ、そして引退後まで見もる伝説のスカウト河西俊雄(故人)の人生を描いた一冊。 ひとを見抜く 伝説のス…

 ドラフトから垣間見えるプロ野球の異常さ

菅野智之投手は巨人の原監督の甥であり、本人も球団も入団を早くから希望していた。 ドラフトという公正な手続きの結果、彼の交渉権は日ハムのものとなった。 その結果、 「憲法違反」 by 渡辺恒雄 「だまし討ち」 by 原貢と、ひどい罵声と喧噪の渦中の球団…

Thoughts of 落合

中日の落合監督の退任が決まっている。 8年間全てAクラス入りを果たし、4度もリーグ制覇へ導いている。 数字だけ見れば文句ない采配である。 非常、冷徹、理詰め、彼の采配を表現するのによく使われる言葉だ。 本人もマスコミに向けた情報発信をほとんどし…

DeNAにラグビーのススメ

横浜ベイスターズの買収に名乗りを上げているDeNAだが、まだまだ前途多難のようだ。 まずは楽天を筆頭にしたパリーグの数球団が反対していること。 こちらは同じIT企業である楽天がおもしろく思っていない匂いがプンプンしてくるが、いずれにせよ出会い系サ…

プロ野球界参入のススメ〜横浜ベイスターズとNTTグループ〜

今年も横浜ベイスターズに身売り騒動の冷たい風が吹いている。 よその品のあるかないかわからないオーナーにまで口出しされ、売却先がみつからない状態だ。 最近こそ若手の積極起用で勝ち星が少し増えてきたものの、ついこの前まで首位打者争いをしているの…

書評43:プロ野球 スカウトの眼はすべて「節穴」である

プロ野球スカウトの眼はすべて「節穴」である (双葉新書)作者: 片岡宏雄出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2011/02/16メディア: 新書 クリック: 16回この商品を含むブログ (4件) を見る 最初はタイトルが過激なので、なんだか騙されると思って手に取らなかった…

133万円の強化事業費

第93回全国高校野球選手権大会の3回戦が行われ、秋田県代表の能代商業が惜しくも延長12回で広島の如水館に敗れた。 夏の甲子園でこれまで秋田県勢は13年連続で初戦敗退を喫しており、青森と山形のワースト記録と並んでいた。 昨年1回戦で鹿児島実に…

マシンガン打線の誤解

1998年に横浜ベイスターズが優勝したときの打線は、マシンガン打線と呼ばれ驚異的なつなぎをみせたことで有名だった。 マシンガン打線という響きだけ聞くと、全員が勢いでバット振りまくってうまくはまったかのような印象を受けるが、実は違う。 やはり…