地方クラブとターゲット人口(顧客)
愛媛FCと今治FCのインスタアカウントをたまたま見ていて、ふと思った。
https://www.instagram.com/ehimefc12/
https://www.instagram.com/fcimabari_official/
両方のアカウントに、愛媛県の良さが全く出てこない。
今治タオルから、道後温泉から、みかんから、しまなみ海道から松山城はもとより今治城から村上水軍まで。
地方クラブの成功はもちろん地域密着である。それは当たり前の話だが、地方都市の利点を忘れていないだろうか?
それは観光客である。地元の名産、地元の観光スポット、地元自慢の地元ならではの資源がそこにはある。
例えば、FC町田ゼルビア。
町田市の人口は約43万人。
確かに今治市の15万人よりは多い。
しかし、町田市になにか観光で訪れる人はいるだろうか?
悪くいうつもりはないが、観光資源は少ない。
比較して、愛媛県の平成30年の県外観光客は1000万人を超えるそうだ。
https://www.pref.ehime.jp/h30200/3859/documents/h30syouhigaku.pdf
15万人で勝負することも大事だが、せっかくならこの1000万人も取り込めないだろうか?
例えば岡田武史社長のファンと歴史ファンの相性はいいかもしれない。
ターゲットの属性はある程度近いことが予想される。
歴史小説「村上海賊の娘」で有名になった村上水軍の本拠は、今治から近い。
https://www.city.imabari.ehime.jp/museum/suigun/
しまなみ街道サイクリングは、世界の有数のサイクリングコースとして名高く、外国人サイクラーも訪れる名所。
https://www.jb-honshi.co.jp/shimanamicycling/
松山から今治までは車で約40分。
海沿いの綺麗な国道を通るルートもあれば、山あいを抜けて少し早く到着するルートもある。観光客ならどちらにも寄ることを考えるか?四万十の方に南下するのだろうが、いずれにせよ松山と今治セットで訪れる観光客は多いだろう。
村上水軍をチェックして、しまなみ街道をサイクリングして汗をかき、お土産に今治タオルを買って、温泉に浸って翌日今治FCを観戦!
なかなかのツアーではないだろうか?
地方クラブの生き残りと経済的基盤の拡張は、地方創生にもつながる課題である。
確かに「まずは地元から」ということはわかる。
しかし、より大きな市場の存在も無視しないよう、大きな視点でマーケティングに取り組むのもいいのではないだろうか?
観光客も、スタジアムに呼ぼう!