大畑大介が指摘した日本ラグビーの問題点

「日本のラグビーの上のほうは、学閥とか派閥がある」
ナンバー777号に記されている大畑大介のインタビューから抜粋させてもらった彼の発言。

この発言に関して本人はたいして意識していないだろうし、おそらく発言の趣旨は自分がエリートではなく雑草魂で生え上がってきたことの強調だと思うが、実はこれ、かなりの問題発言だろう。

引退したとはいえ、日本のトップ選手が「ラグビー協会には派閥がある」と断言するのは正常に機能していないことを示唆していることと変わりないだろう。

学閥や派閥があるからそれに属していない人は不利だ。
反発して力でねじ伏せるしかない。
力で証明するしかない。
インタビューでは直接的にそう記されていないものの、そういうニュアンスは感じ取られるはずだ。

実際ラグビー協会には学閥、派閥などに関する様々な批判が長年つきまとってきた。
日本ラグビー狂会が何冊にも及んで熱く訴えてきた中で、その批判の根拠は容易にみつかる。

実際にここ最近現在日本ラグビー協会は、意外にも筑波学閥が仕切っているとされている。真下昇河野一郎、勝田隆などの筑波系学閥が中心メンバーだそうだ。

ワールドカップイヤーの今年、大畑の引退は寂しい限りだ。
スターの輝きを放ちながらも、勝利の光を浴びるよりも、悲劇のヒーロー像ばかりが目立ってしまったスピードスター。
その締めの言葉に登場する単語に「学閥」「派閥」という何とも残念な単語が含まれてしまう事に、不条理と悲しさを感じると共に、日本ラグビー界の低迷が象徴されているような気がした。

透明性のある組織が、2019年のワールドカップ自国開催に向けて、「学閥」や「派閥」に足を引っ張られることなく、イキイキと活躍できる選手をたくさん増やす事を願うばかりだ。

ちなみに先日新専務理事が発表されたようなので、少しは変わる事を願おう。
彼への期待と立ちはだかる壁を提示しているブログはこちらへ → 楕円系萬週報

大畑大介 1999年香港セブンズ 伝説の逆転トライ

司会者があまり盛り上がっていないのが残念極まりない。。。