書評:スポーツ・グラフィック ナンバー 2011 4/7号

読み終わって気づいた事がある。
天才と成功は環境に大きく作用している。
マルコム・グラッドウェルの良書「天才!成功する人々の法則」で詳しく書かれている。
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3年前に全く評価されていなかった北京五輪世代の成長を促したのは、まさしく環境と言える。
それは俗にいうpeer pressure, 仲間からの強烈なポジティブな刺激を受ける環境。
本田圭佑長友佑都という二人の強烈な上昇志向、目的意識、そしてそれにともなうキャラクター、これらの要素が他の選手を刺激したのだろう。
二人が世界一になると真剣に語るにつれて、他の仲間も引きずられてどんどん意識を高め成長したことだろう。

これは、スポーツに限った話ではなくて、企業活動も同じ現象が起きている会社は強い。
あなたの会社に何かで「一番になる!」と真剣に話している人はいるだろうか?
「成長したい」と強く思って行動している人はいるだろうか?

新・黄金世代の挑戦はサッカーだけの挑戦ではもったいなくて、日本という国の挑戦の答えが詰まっている号かもしれない。

「世界で一つだけの花」のオンリーワンで自己満足なんかに浸っていないで、No.2で何か問題があるんじゃなくて、No.1を目指す、より高い地平線を目指す事に意義があるのかもしれない。

北京五輪世代の成功は、そういうことを普通に仲間内で語れる環境がもたらしたものなのだろう。