Jリーグと育児休暇
新聞の切り抜きを整理をしていたら、
サッカー女子 「育児費リーグで支援を」
という記事が出てきた。
今年の1月15日の朝日新聞の社説でスポーツ部清水寿之記者の記事だった。
内容はなでしこリーグで元日本代表宮本ともみさんについてだった。
99年のアメリカW杯で宿舎にベビーカーを押しながら入ってくる米国代表を見て驚いた彼女は、
結婚し05年に子供を産んでからも現役に復帰し、再び代表入りする。
その裏で実は合宿時のベビーシッター費や同行する母親の渡航費などをサッカー協会が特別に負担したそうだ。
その後協会は08年から
「なでしこジャパン育児サポート制度」
をスタートしているものの、未だに利用者はゼロだそうだ。
ちなみに興味深いのは、これは協会の代表選手へのサポート支援プログラムのようで、
実際にもっと需要があってもよさそうな
なでしこリーグにはこのような制度は存在しないそうだ。
理由は、「現時点で必要としている選手がいない」からだそうだが、本当だろうか?
前例がほとんどないから言い出せないだけではないだろうか?
さて、他競技に目を向けると柔道の谷亮子、バレーボールの大友愛やスビードスケートの岡崎朋美選手のように、
トップレベルの選手には例がいくつかあるものの、
全体に広がっている感はない。
こういった制度が普及するにはどうするのがいいのだろうか?
ひょっとすると男子から変わる必要があるのではないだろうか?
アメリカ大リーグではそれこそ2年前の2011年から制度化され、
その取得者第1号は、
広島カープでもプレーしたルイス投手!
この制度により選手は出産に際して最大72時間家族と過ごす権利がある。
では日本のプロスポーツはどうだろうか?
今のところこういった制度は聞かない。
むしろ犠牲にしてまでチームと共に戦ったという美談の方が語られる印象が強い。
しかしプレイオフや決勝戦ならともかく、リーグ戦の1の試合だとするとどうなのだろうか?
チームの主力とスタメンや1軍当落線上の選手では事情が違うだろう。
チームの環境や指導者の方針によっても違うだろう。
海外ではManUのファーガソンとルーニーが悩んだ例もあれば、
メッシのように練習を免除された例などあるように、
ごく普通に選択肢として議論されるレベルにはある。
しかし日本では議論にすらならないだろう。
試合優先、以上!といったところだろうか?
しかし、そろそろこういった事が議論される時代だという認識は各団体にあるのだろうか?
備えあれば憂いなし。
各競技団体は少しずつ認識を深めていく時期かもしれない。
まずはJリーグに期待したところだ。
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