ガンバ大阪が示す地方巡業の当たり前な鉄則

今年からJ2に参戦しているガンバ大阪の集客力がハンパない。




ガンバ大阪効果でJ2観客動員が好調

そもそもがJ2にいてはいけないチームがいるのだから、それだけでも話題になる。
日本代表の中心MF遠藤、そしてDF今野、日本人が好きなパスサッカーのチームカラーも興味を引く要因だろう。
ここで思う事、そう地方巡業って強いから成り立つのだ。
スターがいるから成り立つのだ。
スターがいない、知名度がない、強くないチームが全国を廻っても効果がないのだ。
この場合強いの定義は世界的にみて強いかどうか?
この1点に限る。

開幕10試合の観客動員数は全て1万人を超えている

1)長崎−G大阪(長崎)  1万8153人
(2)G大阪−京都(万博)  1万8041人
(3)山形−G大阪(NDスタ)1万7223人
(4)札幌−G大阪(札幌D) 1万7020人
(5)富山−G大阪(富山)  1万3639人
(6)千葉−札幌(フクダ)  1万3583人
(7)G大阪−横浜FC(万博)1万3476人
(8)札幌−栃木(札幌D)  1万3248人
(9)松本−熊本(松本)   1万2959人
(10)熊本−G大阪(うまスタ)1万1874人

ちなみにJ1の下位チームになると1万を超えるのがやっとのチームが多い事を考えると、
正直今年はJ2にいた方が観客動員が伸びたかもしれないと考えるチームもいるかもしれない。

地方巡業の元々の理由は、
普段見れない人たちに向けて実際の競技を見せて関心を高める事だろう。

しかしこれは改めて考えると、強い人の論理であるはずだ。
そして強いの定義は世界的に比べても強いかどうか?

この点で考えると、地表巡業で成功しているのはひょっとして
大相撲
プロ野球
そしてガンバ大阪だけかもしれない。


例えば地方巡業が多いラグビー

2012/09/09(日) 13:00Kick Off / 月寒 / 2200人

こちらパナソニックvsNTTコムの試合
世界的スター、ソニー・ビル・ウィリアムズがいるのにも関わらず
訪れた人は2200人。



続いてまたもやパナソニックの栃木でのサニックスとの試合
2012/09/16(日) 15:00Kick Off / 足利陸 / 2608人



こちらは山形で行われたNECvs NTTドコモの試合
2012/09/23(日) 15:00Kick Off / NDスタ / 1720人

NECには必見の重戦車トライゲッター、ナドロがいるのだが...


ガンバ大阪が示唆している事、
それは当たり前のことだが、地表巡業は強い人がいてこそ成り立つビジネスモデル。

そうでない場合は、地場にしっかり腰を下ろして固める事。
そう、ホームタウンを大事にせよ、ということ。


日本のバスケ協会、ラグビー協会、バレーボール協会が改めて認識してもらえると嬉しい。
地方を回るより、まずは強化せよ。
強くなってからでないと、地方でもお客は来ない。
ならば先に地元に密着して基盤を作って収益モデルを作ること。
これが大事だろう。
やはりスポーツという興行形態は勝利がついてこないと、人々の観戦動機にはつながらない。
こんな当たり前な事をガンバは伝えているのではないだろうか?
それを汲み取れているスポーツ関係者は何人いるだろうか?



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