クライフ哲学ノススメ 試合の流れを読む14の鉄則

クライフ哲学ノススメ 試合の流れを読む14の鉄則 (サッカー小僧新書)

クライフ哲学ノススメ 試合の流れを読む14の鉄則 (サッカー小僧新書)

この本の最大の欠点は、クライフの直接インタビューがない点に尽きる。
様々な過去のインタビューを通じて探ろうとする手法は苦肉の策であったのだろうが、やはり最後はクライフ自身に裏取りをしなければ、どうしても客観性は奪われてしまう。

クライフに関する書籍はそれなりにあるものの、日本人で彼の直接インタビューに成功したケースはあまり聞かない気がする。
そういった意味からも、この企画でもトライはしたものの断られたと想像する。

しかし企画としては面白いとは思う。クライフの脳のなかをなるべくフェアに客観的に捉えようとする試みは興味深い。
そのためにサッカーとオランダ語がわかる人を木崎氏は共著に加えているのだろう。

わかりやすく言うと、この本はクライフを理解するための入門書と捉えるのがいいだろう。
そういう見方からいけば、本の評価は☆5つであったかもしれない。
しかし、大げさなタイトルが減点の対象となってしまう。

その点でいくと、なぜこの本が日本で翻訳されないのかが理解できない。
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ミケルス本人の哲学を知る上で貴重な一冊である。
著者にはこちらの翻訳も合わせて手がけてもらいたい。
何だったらお手伝いします!

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おまけ