パリーグ全試合Yahoo動画にて

読売ジャイアンツにTV放映権を牛耳られてしまっているNPB、そしてセリーグに風穴を開くことができるのか?パリーグの巨人、ソフトバンクが遂に動き出した!というのが正しいのだろうか?事の真相はわからないが、今年からパリーグの全試合がYahoo動画にて観戦できるそうだ。
ここでの収益がどのように各球団に分配されるのか興味深いところだ。動画CMやバナー広告のRevenue Shareはあるのだろうか?

それはさておき、このニュースやっとか?という気がしないでもない。
インターネットとブロードバンドのおかげで、今や動画をアップすることはかなり容易くなっている。しかし、実際に有効活用されているだろうか?そしてその際に法務的な諸条件を整理しなくてはならないが、大丈夫なのだろうか?

例えばである。学生スポーツの大会などで、スカウティング用に学生等がビデオを撮っているのは常識である。それがバレーであれ、バスケであれ、バトミントンであれ、ラグビーであれ。そのスカウティング用のビデオをYoutubeにアップするとどうなるのだろうか?
かなりマニアックかもしれないが、大阪の高校ラグビーの準決勝や決勝の映像がアップされたらファンにはたまらない。が、法的に管理できるのだろうか?
大学スポーツの入れ替え戦はたいていものすごい熱い試合が展開されるが、これもアップされたら見る人はそれなりにいる。しかし法的に大丈夫だろうか?
地方や海外に住むOB・OGに取ってはありがたくてたまらないはずだ。

ファンとしては嬉しい、しかし当事者はどうかわからない。そして権利元であろう主催者はボランティアだろうから、ここまで誰も考えていないかもしれない。

学生スポーツでなくても同じことが考えられる。実業団リーグの決勝、地方で行われる実業団やトップレベルの試合。さすがにプロの試合や興行として行われている会場で勝手にビデオ撮影してる人がいれば警備が取り締まるだろうけれど、そうではないグレーな試合は多いはずだ。

個人的にはテレビで放映されないスポーツの名試合や熱い対戦カードはいくらでも見たい。そしてそれを提供する人も増えてくると思う。そうなった場合にどんな展開が行われるのだろうか?法的にクリアしていないから規制が厳しくなるのであろうか?それともそれを逆手に利用して、主催者はうまく商売に結びつけ、競技に還元するのだろうか?

Yahoo動画にてプロの試合が全て観られる時代が到来した今、プロじゃない試合は今後どうなるのだろう?幸せな形で多くの人に名勝負が届けられるといいのだが...
そのためにも、Yahoo動画には失敗して欲しくない。