2008 WJBL ファイナル

久しぶりにテレビでWJBL観戦。決勝ということもあり、感想は「おもしろい」の一言。
矢野の2手先を読んでからのポストアップやオフェンスリバウンド、さらには3pt。大神のスピードに乗った動きからのジャンプシュート。田中の運動能力高い1対1。林のディフェンスの頑張り。山田のポストプレイ。富士通の2−3ゾーンやトラップ。
審判のレベルも高く、激しいコンタクトがありながらも、選手に思いっきり良くプレーをさせていた。外人の審判が一人いたが、国際レベルでのスタンダードのもと、試合が行われたのかもしれない。

さてどちらが優勝してもおかしくない展開だが、ふとその先の展開を考えた時に、少し選手が可哀そうになった。

世界的にみても日本の女子バスケのレベルは低いわけではない。オリンピックや世界選手権では男子よりも頻繁に出場しているし、萩原選手のようにWNBAでプレーした選手もいる。しかし、これだけのレベルの決勝が行われているものの、その次のレベルとの対峙を選手はあまり経験することができない。国際試合の数があまりにも少ない。どこのモノサシで自分を比較すればいいかわからない。常に国内の選手と自分を比較してしまっては、なかなか壁を越えられない気がする。大神はWNBAに挑戦するかもしれないし、活躍もできるかもしれない。しかし、他の大半の選手はどうだろうか?

韓国との交流はWJBLにあるものの、より多くの国際交流が今後必要になってくるのではないだろうか?オーストラリアやアメリカ、ヨーロッパ、中国、世界と戦うチャンスを彼女達に与えたいなと、ふと考えさせられた決勝でもあった。