レギュラーシーズン無敗と報道

　
三洋電機がラグビートップリーグのリーグ戦を無敗で飾った。
これで当然1位でプレイオフに進出することになるが、偉業を成し遂げたものの、アメリカの報道による盛り上げの違いに違和感を覚える。

プレイオフ、そして特にスーパーボウルの始まる前のNFL報道は、ペイトリオッツの無敗神話で一色であった。
やれ1972年の唯一の無敗チーム、ドルフィンズと比較してどうだ？
やれ1985年のベアーズと比べてどうか？
史上最強のチームか否か？
昔のスティーラーズやフォーティナイナーズの黄金期と比べてどうだ？
負けても過去最強のチームと言えるか？
負けるとシーズン無敗の価値が下がるか？　
こんな議論でとにかく持ちきり。現役選手、コーチ、引退した選手やコーチなど色々な人を連れてきては、意見を紹介していた。
そしてその上で、次の試合の予想や展開についての議論がなされていた。

果たして日本のラグビーでこういった盛り上げは今週あるだろうか？
三洋電機が史上最強のチームかどうか？
新日鉄や神戸製鋼のピークのチームと比較して遜色あるかないか？
常に優勝の一歩手前で敗れ去るジンクスは払しょくできるのか？
過去に全勝優勝したチームはあったか？
当時の選手やスタッフや現役の意見を聞いて紹介するメディアはあるのか？

もちろんトップリーグとNFLとでは、それぞれの国での注目度の差はあるものの、どこかでこういった議論や話題を提供してみるのもおもしろいのではないか？
スポンサーのMSNからそういったコンテンツが今後生まれてくることを期待したい。
そうすることで一つの競技を盛り上げていくことは必ずできることだと思う。