かつて日本にいたバレーボール界のジョブス


日本バレーボール協会は今日、日本代表監督の選考プロセスを発表し、候補者を公募することを発表した。
ヘンな協会だなーというのが第一印象。
自信があるのかないのかわからない。
上から目線なのかへりくだっているのか。
明らかに世界の優秀な指導者とコネクションがないことが露呈されていることは確か。
しかし、そんな日本にも世界各国が崇拝したカリスマがいたのだ。


その名は松平康隆

1972年ミュンヘン五輪男子バレー監督、金メダル獲得。

バレーボール界歴代最高のマーケティングマンといっても過言ではないだろう。

マチュアリズム全盛の時代に、テレビ局と組み次々と世界大会を創設し、日本で開催。代表選手の写真集やビデオを製作。

オリンピック前にはアニメ「ミュンヘンへの道」を監修し、テレビ局に持ちかけ放映させている。

クイック、一人時間差攻撃など多彩な技と戦術を編み出す。

選手の運動能力を上げるために、逆立ちやマット運動を練習に取り入れ、レシーブなどの向上につなげた。

残念ながら昨年の大晦日に81歳で亡くなられた。




ブルドーザーのごとくバレーボールのために前進する男は女子の銅メダルと男子の予選敗退をどのように天国から見ているのだろう?

「常識の延長には常識の結果しか出ない。非常識の延長に、とてつもない結果がある」

彼の言葉は男子バレーボール界に届くのだろうか?




Facebookページも更新中!

http://www.facebook.com/spomanjapan


関連記事:書評48:ブラジルバレーを最強にした「人」と「システム」
関連記事:書評:天才中田久美の頭脳(タクティックス)
関連記事:壁は破れる
関連記事:書評:「精密力」~日本再生のヒント~―全日本女子バレー32年ぶりメダル獲得の秘密
関連記事:書評:サバイバー 名将アリー・セリンジャーと日本バレーボールの悲劇


鍛える! 嫌われても憎まれても果たすべき大人の役割

鍛える! 嫌われても憎まれても果たすべき大人の役割