横浜ベイスターズが弱い理由 Part.2

今回は、Oakland A'sを強豪チームに作り替えたGMのお話、

マネー・ボール (RHブックス・プラス)

マネー・ボール (RHブックス・プラス)

を参考にしながら、ベイスターズが弱い理由をさらっと考えてみよう。
今回のお題は、ズバリ「出塁率」!!

ベイスターズと同じく金銭的に苦しいA'sは、スター選手がなかなか獲得できない。
そこで独自のスカウト方針を打ち立て、数値化しにくい「肩が強い」やら「センスがいい」など野球界にはびこっている評価方法を見直した。

中でも打撃で最も注目したのは「出塁率」。打率が高くても出塁率が低い選手(例えばイチロー)を敬遠し、打率がそこそこでも出塁率が高い選手を安く集めることに着目した。

さて、結果が出ているので出塁率が勝利の上で大事と仮定した上で今年のベイスターズを見ると。。。

規定打席に到達した30人のうち、見事ビリ2つがベイスターズの選手である!
さらにビリから4番目もベイスターズの選手である。
トップ10にはもちろん一人もいない。

つまり誰も塁には出ないのだから勝てないのは当たり前ということか。。。

ちなみに優勝した中日は、出塁率.437でヤクルトの青木(.435)を僅差でかわして見事1位の和田と3位に森野(.399)が食い込んでいる。

ベイスターズは、12位に内川(.371)、15位に下園(.365)と健闘しているが、彼らの前に阪神の選手が4人もいることが打線の質の差を物語っている。
内川は高打率ながら、四球の数が和田の92の約半分の47に止まっていることが原因となっている。
ちなみに栄えあるビリのカスティーヨの四球数は22、ブービー賞の村田も45と当然ながら多くはない。

Oakland A'sの視点からドラフトや育成、もしくは打線の補強をするならば、ここは是非ポイントの一つにしたいところだ。