Jon Gruden’s QB Camp

NFLのドラフトでアメリカは盛り上がっていたわけだが、その中で幾つか強調しておきたいこと。

1.日本でいうゴールデンタイムで、ESPN生中継していたこと。

日本のプロスポーツでドラフトがゴールデンで耐えられるほどの市民権を得ているスポーツはないだろう。

2.盛り上げの一つの策としての番組
Jon Grudenは、スーパーボウル優勝も経験した元NFLコーチ。
QB育成としてもそれなりに有名。
そのGrudenが、ドラフトで注目の4人のQBと面接形式で大学時代のフィルムを観たり、質問攻めにしたり、時には一緒にグラウンドに立ってドリルまでするという番組。

これは例えていうならば、ドラフトの前に野村監督が有望なキャッチャー数名と過去の試合映像とか見ながら面接するような番組である。

今回の対象者は、

Tim Tebow
Jimmly Clausen
Chad Bradford
Colt McCoy

インターセプトされた映像を見ながら、「ここではどうした?」やら、「君の売りはなんだ?」という質問があったり、投げ方が矯正されているかどうか一緒にドリルしたり、とにかくすごい番組だった。
この番組での対応が悪かったがために (インターセプトされた理由を少しWRのせいにしかかった)、Jimmy Clausenの株が落ちたという話があるほどだ。実際そうだとすると、トップ10で選ばれるかもしれないはずのClausenが実際に選ばれたのは48番目だったから、金銭的な面も含めて痛い話だ。
McCoyにおいては、「なまりがひどくて、プレイコールが伝わらない」なんて言われる始末。

一応Grudenのためにもいっておくと、もちろんフェアに評価しようとする姿勢は当然あり、相手とのコミュニケーションの取り方はうまかった。
そして褒めるところはしっかり褒めていた。
ノムさんだと全部ぼやきになって、対象者が全員凹んで終わる番組になるかもしれない(笑)

いずれにせよ、こういった観点の番組を作れること、そして実際に作ってしまうところは、ファンにとってたまらないだろう。

日本のスポーツ報道も、ジャニーズタレントやアイドルを使うのではなくて、こういった方法とアイディアで盛り上げる試みをしてもらいたいものだ。