19歳のフォワード

今年の花園は東福岡が優勝。その優勝の裏側はドキュメンタリーなどでも紹介され、たくさんの想いと感動が詰まっている。
なかでも私が最も印象に残ったのは19歳のフォワード、ロック黒木選手の話。
一度は大分の名門の扉を叩きながらも中退。
その後願書締め切り1日前に東福岡から声をかけられ、見事全国トップのロックとして活躍。

欧米ではカムバックした人間、またはカムバックしようとしている人間への人々の視線はあたたかい。
海外のスポーツ界でもカムバック賞はほとんどの競技に存在するし、ジャーナリストたちも尊敬の眼差しで大きく取り上げられる。
チャレンジスピリットの精神、文化が脈々と国民に流れているからだろうか?
それに比較して、日本ではカムバックした人間が報道される機会が、スポーツに限らず少ないように思う。
気のせいだろうか?

不景気や暗いニュースが多い日本で、この19歳のストーリーこそがもっとクローズアップされてもいいように感じた。
一度くらい失敗しても、周囲がそんな重たいレッテルを貼る必要はない。
むしろ次へのチャレンジのチャンスと捉えて期待する方がみんなのためになるのではないだろうか?
今は不景気だからと言って縮こまるのではなく、チャンスと捉えて再び手を差し伸べる人の存在も大事だし、本人も失敗から学んで次にトライする時なのだと思う。
自戒の念も込めて。