オチョシンコとソーシャルメディア NFLに学ぶ最新ビジネストレンド
チャド・オチョシンコと言って、何人の日本人が知っているだろうか?
名前のユニークさで振り向く人もいるかもしれない。
NFLの選手です、と伝えれば振り向く人も増えるだろうか。
しかし、ツイッターのフォロワーが312万人いると言えば、振り向く人の数はぐんと増えるだろう。
現在流行のソーシャルメディア。
フェイスブック、ツイッターなどのサイトがスマートフォンの流れと共に語られない日はない。
それを世界で最も使いこなしているアスリートが、この一見風変わりな名前の人物かもしれない。
まずは、知らない人のために少し彼の自己紹介。
本職はソーシャルマーケティングのコンサルではなく、NFLのパスを取るレシーバーというポジションのスーパースター。
百聞は一見にしかずということで、まずは動画。
今年からニューイングランド・ペイトリオッツに所属し、順調にプレイオフを勝ち進んでいる。
NFL屈指のQB、トム・ブレイディーとの相性はまだまだ熟しておらず、残念ながら本来の活躍を見せれていないが、彼の実力を疑い人はいない。
しかしこの男、プレーも一流の実力の持ち主ありながら、どちらかといえばユーモアのあるデニス・ロッドマンというか、奇行や物議を醸す発言でも有名。
こちらも百聞は一見にしかずということで、さらに動画。
なんだかおかしく、笑ってしまうこの方は、実はソーシャルメディアの世界ではただ者ではない。
彼がファンと絡んでいるプラットフォームは、確認できるだけで下記のものがある。
X Box
Esteban 85というプロフィールらしい。
Ustream
Ochocinco : The Ultimate Catchというチャンネルで動画を配信
http://www.ustream.tv/ogochocinco
オフィシャルサイトは
http://ochocinco.com/
そしてもちろんfacebookも
http://www.facebook.com/OchoCinco
ちなみにスマホのゲームまで
http://www.rocklive.com/games/madchad
アニメになったチャドが盗まれた小鳥を奪い返すために、怒りながら敵を倒しながら進んでいくという内容。。。
ここまでだけなら、ソーシャルメディアに詳しくない人は、
「なんだ、有名なだけじゃないか?」
と思うかもしれない。
しかし有名なだけでは300万人も集められない。
彼の動画を見た人は気付いたかもしれないが、そう、この人はとにかく面白いのだ。
ユーモアがあって人を笑わせることに長けている。
目立つ事をやって人々の話題をさらっていくことがうまいのだ。
そしてそれが彼のつぶやきにも反映される。
さらにファンサービスの精神がハンパではない。
先日彼のファンとのこんなやり取りがニュースになった。
ツイッター上でヴィクター・ゴンザレスというファンが、彼に2年間メッセージを送り続けていたという。
煮え切れない彼はオチョシンコにツイッター上で
「2年間もメッセージ送っているのに、いつまでたっても返事がこないぞ!」
とつぶやいたところ、オチョシンコはツイッター上で謝り、今週行われたブロンコスとのプレイオフの試合にそのファンを招待し、ペイトリオッツのグッズをプレゼント、さらに食事等も含めもてなしたそうだ。
これぞ、ファンとの交流、エンゲージメントの究極の形かもしれない。
そのファンがさらにその様子をツイッター上で広めたことは言うまでもない。
そんなチャドは最近大学生にソーシャルメディアの講義まで行っている。
http://boston.cbslocal.com/2011/12/13/ochocinco-gives-emerson-students-a-lesson-in-social-media/
こちらももちろんツイッター上での連絡が実現させたケース。
ソーシャルメディアの授業で、教授の嘘か本当かわからないプロジェクトの提案を学生が本当に実現させてしまった。
ちなみにこの講義の後、オチョシンコがクラス全員にご飯をご馳走したことは言うまでもない。
残念ながら美人な奥さんも同伴で、集中して聴く事ができなかった男子学生もいたそうな。。。
私も是非聴いてみたかった。
ちなみに、日本のアスリートで最もソーシャルメディアの活用が上手な選手をポッドキャストで特集してみました。
スポマン JAPAN! 勝手にアスリート、ソーシャルメディアランキング!
日本で一位に輝いたのは!???
スポマン JAPAN!のfacebookページで表彰状を公開していますので、是非ご覧下さい!
http://www.facebook.com/spomanjapan
更新頻度、フレンドリーさ、内容のおもしろさ、そして拡散したくなるようなネタの提供をしているチャド・オチョシンコ、日本でも参考になることは多いはず!?
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