「伊藤浩司さん J1神戸とコラボ」に思う

少し前だが、夕刊で100メートル日本記録保持者の伊藤浩司さんがヴィッセル神戸とコラボしている見出しを発見した。
しかし読んでみたら、トップチームではなくて、小学生を対象にした「ヴィッセル神戸アスレチッククラブ」とのコラボだった。
これはもちろんこれで意義のあることで、あらゆるスポーツの基本である「走る」ことのコツと楽しさを早い段階から学べる生徒が羨ましい。

一方で、時期はともかくとして、どうしてトップチームともコラボしないのだろう?
レギュラー陣ならオフの時のトレーニングに、控え選手ならシーズン中でも参考にできることは山ほどあるはずだ。
特に長距離のフリーランニングを求められるポジションのサイドバックやウィング、ボランチの選手なら役立つことが多いだろう。
瞬発力の強化という点でFWはもちろん、DFだってスピードある選手と対峙する上で助かるだろう。

決して強くないヴィッセル神戸は、なりふり構わず得られる協力を全て得ないとJリーグの上位は見えてこないだろう。
日本記録保持者はそう簡単にその辺で見つかるわけではない。
垣根越えて色々な協力を得ることができれば、新たな扉も広がるかもしれない。
ひょっとすると今後サッカーチームにランニングコーチなんて肩書きが生まれるかもしれない。
肉離れ等のケガが減るかもしれない。
他の陸上種目からも色々と学べる(トレーニングなども含め)かもしれない。
陸上選手のセカンドキャリアの枠が増えるかもしれない。
雪や猛暑で外でグラウンドを使えない部活が、陸上部とコラボしたトレーニングをするかもしれない。
クラブ内に陸上のチームを持てるかもしれない。

せっかくのいいニュース、もっともっと力のある人間の知見を活用して、ユニークな方法で世界を目指してほしい。




100m記録達成の走り

すり足走法

詳しく書かれたブログはこちら
Kレンジャーの「じゃあ走ろうか」


こちらはアメンボ走法




ちなみに、今年の夏は世界陸上ですね。
より多くのコラボのヒントがあるかもしれません。



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